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​内容:

2011年前後「アラブの春」と言われる動きがアラブ地域を中心に広がりました。その後10年、春どころか「冬」の到来だったという声さえ聞こえるほど、この地域の混沌は続いています。遠いシリアや西アジア地域を少しでも近く感じる試みの一つとして、ジブンゴト大学では引き続きこの地域をテーマにしたセッションを設けることにしました。第2フェーズ第1回目のセッションは、ジブンゴト大学創設者の一人でもある田村雅文氏の友人であり、日本語も流暢なダマスカス在住の女性をスピーカーに迎え、市民が見た10年の戦争を振り返ります。戦争体験を語りながら今をどのように生きているか、そして未来に向けたお話を皆さんとできればと思います。
スピーカーとして迎えるマナールさんが安心してお話ができるよう、セッション中は基本的に全員が顔出しでの参加をお願いしています。また、人数も25-30名と少人数でのセッションを予定しているため、是非お早目に参加登録頂ければと思います。
なおシリアの混乱は、その開始から2021年3月で10年を迎えます。混乱発生以降、全土で約40~47万人以上の死者・約610万人以上の国内避難民が発生し、周辺諸国では約550万人以上の難民の避難生活が続き、同じアラブ地域のイエメンに並び今世紀最悪の人道危機と言われています。シリアの現状は、日本ではほとんど報道されなくなり、現在のシリア人たちの生活はほとんど私たちの耳には届きません。今回のセッションを通して少しでも学ぶ仲間が増え、新しい輪が広がることを願っています。

​スピーカー

マナール・アルビゼムさん

マナール・アルビゼム:シリア・ダマスカス出身・在住(34 歳)。ダマスカス大学地理学部に在学中、大学付属語学センターにて日本語を学ぶ。2010年NPO法人ジャパンリターンプログラムの日本語サミットで来日、広島などを訪れ平和について学ぶ。2011年シリアの混乱が始まってからもダマスカスの自宅で家族と共に過ごし、様々な苦難を乗り越え現在に到る。現在は、「辛くても諦めない気持ちを持ち続けること」をテーマにアラブ地域6カ国の友人たちとラジオドラマ番組制作に関わる。

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